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青の炎 / 貴志祐介

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本当の正義ってなんだろう?
法律を守って生活していくこと?
周りの人たちのために行動すること?
自分より弱い立場の人間を救うこと?
じゃあ、たとえば自分の周りの大切の人のために、弱い人間を救うために、法律を犯してしまわなければならないときは?
たとえば、いじめられてる人を助けるために暴力を振るうことは?
法律では裁けない人をちょっとこらしめてやるとか?
たとえばそれが殺人であったら・・・・。
あなたは、この本を読んだあとで、「正義」と言う言葉を定義できるでしょうか?

著者:貴志祐介(きし ゆうすけ)

ストーリー
主人公は、湘南の高校に通う17歳の高校生、櫛森秀一(くしもり しゅういち)。
母親と妹と3人で平和に暮らしていた。
しかしその家庭に、母親が10年前に再婚してすぐに分かれた男、曾根(そね)が現れる。
曾根は秀一の家に居座り、母のみならず妹にまで手を出そうとしていた。
警察も法律も自分たちを守ってくれないことを知った秀一は、ついに完全犯罪に挑むことになるのだが・・・・。


読みどころは2箇所あります。
1つは完全犯罪について。
秀一が試行錯誤をして(この人はホントに勉強家だね)完全犯罪の計画を立てて行くところ。
作者は、本当にこれを実行したんじゃないかって位、細かく計算して書かれています。
が、後書きにこう書かれています。

「作中における殺人方法は、あえて記述しなかった理由により、ほぼ確実に失敗します。
間違っても模倣などされませんよう、お願いいたします。」

いやいや、本当は成功するんじゃないっすか??
一応倫理的に書き加えておいただけじゃないっすか?
まあ、オレは実行してないからホントのところは分からないけど。
ともあれ、それくらい詳しく書かれています。

2つ目の読みどころは(っちゅうか、オレはこっちがメインだと思いますが)、主人公の心の葛藤です。
曾根を殺さなくてはいけない使命感と、殺人を犯すと言う罪悪感、恐怖感の間で主人公の心は大きく揺れます。
他を巻き込まないようにするために、常に1人で考え、1人で悩み、1人でやり抜こうとします。
完全犯罪をしなくてはいけない理由も、自分が捕まるのが嫌なのではなく、自分が捕まることで、マスコミによって家族がエサにされてしまうのを回避するためです。
そんな心優しい青年は、殺人など犯せるのでしょうか?
秀一の周りの人物もすごく温かくて、秀一を見守る家族や友達の対応にも感動させられます。

そして最後の友人のセリフ、秀一がした決断。
あなたは認められるでしょうか??

ものすごくちなみになんですが、映画化されていて、DVDも出てます。
青の炎 特別版←こちらから詳細確認や購入が出来ます。
が、まあ別に観なくていいでしょう。
でも、テーマソング(?)は、pink flyod(ピンク・フロイド)のThe Post War Dream(ザ・ポスト・ウォー・ドリーム)(試聴しに行く) Pink Floyd - The Final Cut - The Post War Dream で、これはいいから聞いておきましょう!!!
あとは、あややが大好きなら見て観れば?ってくらいですかね。
かなりいい演技してますよ。最後に見せる表情とかは、圧巻もんでしたしね。
でも、内容は普通です。あえてお薦めするほどのものじゃぁないです。
逆に言えば、映画観ていまいちだったなって思った人は、小説を読んでみましょう。
こっちはバリいいです。
最後はホントに胸をグリグリえぐられます。


映画の監督とキャスト
監督:蜷川幸雄(にながわ ゆきお)
櫛森秀一(くしもり しゅういち):二宮和也(にのみや かずなり)
福原紀子(ふくはら のりこ) 秀一のクラスメイト:松浦亜弥(まつうら あや)
遙香(はるか) 秀一の妹:鈴木杏(すずき あん)
友子(ともこ) 秀一の母:秋吉久美子(あきよし くみこ)
曾根隆司(そね たかし):山本寛斎(やまもと かんさい)
私書箱の男:竹中直人(たけなか なおと)
神崎慎太郎:唐沢寿明

音楽:東儀秀樹(とうぎ ひでき)


舞台は鎌倉や由比ヶ浜、湘南付近です。
海や景色の情景がとてもきれいです。
ある程度の地理を頭に入れてから読みはじめたほうが、よりいっそう物語に入り込めると思いますよ。

周辺地図

江ノ電沿線散策まっぷ

もうひとつ付け加えておくと、作品中にドストエフスキーの「罪と罰」についての記述があります。
ネタバレになるので詳しいことは書きませんが、こちらを読んだ方は「ニヤリ」とさせられると思います。


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