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いちご同盟 / 三田誠広




生きてる意味ってなんだろう?
この問いは、一度は誰もが考えた事があるでしょう?
人によっては常に問いかけながら生きているかもしれません。
また、人によっては答えが見つけられずに、自ら命を絶つという決断に至る人もいるでしょう。
もちろんその決断は間違いです。
そして答えを見つけようと、もがいている人も間違いです。きっと。
大きな意味なんて、オレみたいな未熟者は見つけられないけど、まずは小さいものから見つけていこう!!
この作品で、その小さな答えのヒントを見つけ出してみましょう。

著者:三田誠広(みた まさひろ)

ストーリー
主人公は中学三年生の受験生、北沢良一。
彼は自分の人生に期待感を持てなかった。
ピアノが得意だが、それでプロになれるっていうほどの腕前ではない。
マンションから飛び降りて自殺した少年のニュースを聞いて、彼の死への思いは強くなっていく。
そんな折、野球部のエース徹也を通じて、癌で入院中の少女、上原直美と出会う。
3人とも15歳なので「一五(いちご)同盟」。詳しい話はネタバレになるので内緒です。
3人は次第に仲良くなり、良一は直美に対し、かすかな恋心を抱くようになる。
のだが、ある日直美は良一にこう言う。
「あたしと、心中しない?」
「死」に惹かれる良一と、「死」へと向かう直美。
二人の向かう先は・・・。


この小説は、非常に読みやすいです。
恐らく、主人公たちと同じ年代の人たちに読んでもらいたかったからでしょう。
まさしく、思春期の人たちに読んでもらいたい作品です。
が、もちろんそれ以外の年代の人が読んでも楽しめるようになっています。

この物語のポイントは、生きる希望をなくして「死」に惹かれる主人公が、本物の「死」に直面して、何を思うかという所でしょう。
オレらは、平和なこの日本で「生きる」という事は、あまりにも当然のことになってますからね。
この本を読んで、今生きていることへの感謝をもう一度思い出しましょう。
そして、主人公とともに、生きることの意味を探していきましょう!

少し話は変わりますが、この作品の中にベートーベンのピアノソナタ「田園」が登場します。
この曲、聞き所がなく非常に退屈な曲です。
ですが、主人公良一は、物語のはじめと終わりで、劇的に演奏方法を変えます。
もちろん良一の心の変化が現れるわけです。
そして、超厳しいピアノ教師の母を唸らせるほどの弾き方をします。
が、この変化のしかたは一般的な常識とは少し角度が違います。
この変化に、作者の出した答えを読み取る事ができると思います。
はたしてどんな答えを示したのか。

終盤は感動のあまり涙が止まりませんでした。
本を読んでこんなに泣いたのは久しぶりでした。
ホント、電車の中で読まなくてよかったと思います。

なにげに映画化もされているようです。
いちご同盟←DVD詳細
監督は鹿島勤さん。
上原直美役は岡本綾さん、良一の母には竹下景子さんがキャスティングされているそうです。

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