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ふたり / 赤川次郎




殺人なしの赤川次郎の作品。
赤川次郎さんといえば、殺人、推理な小説が多いですし、それが人気ですよね。
でも、オレ推理物読まないんです、基本的に。
別に嫌いってわけじゃないんだけど、なんとなく。
だから赤川次郎さんの小説を読むことなんてないと思ってたんですけど・・・。
この「ふたり」を読んで思いました。
この人は素晴らしい文章を書きますね。
だてに人気があるだけのことはあります。
この「ふたり」という作品がなければ、この作家さんに出会うことはなかったわけですから、感謝しなくてはいけませんね。
まぁ、それでも推理物は読みませんけどね。
もっとこういう感じの本を書いてくれないかなぁ・・・。

ストーリー
実加が中学2年生のときに、姉は交通事故で死んでしまう。
姉は高校2年までしか生きなかった。
ところがある日、死んだはずの姉の声が実加の頭の中に聞こえてくるようになった。
姉はスポーツも成績も優秀で、実加は何をやってもいまいち。
そんな劣等感に悩まされ、「姉の代わりに自分が死ねば」とすら思う。
が、頭の中に聞こえる姉の声に励まされ、また姉と共にさまざまな問題を乗り越えて行く。


設定がありえないように感じますが、小説ですし・・。
いやいや、本当はちゃんとトリックがあります。
作品中には明記されていませんが、読んでいればそのトリックは分かると思います。
この物語は、主に実加の成長を描いた物語ですね。
そこに姉の死というものと、姉妹の絆みたいなものが絡んできて、ほろ苦い青春ファンタジーのようなテイストが含まれてきます。
このほろ苦さを出すのがとてもうまいですね。
少しきゅんときますよ、読んでると。
この二人を取り巻く人物たちの描写も非常に見事です。
姉の死でノイローゼになってしまう母や、単身赴任する父、かつての姉の周りの人物や、実加の友達など、物語に出てくる多くのキャラクターたちがそれぞれの思いを秘めています。

ちなみにこの作品、映画化されています。
監督は大林宣彦(おおばやし のぶひこ)さんで、石田ひかりさんや、中島朋子さんなんかがでています。
さらに、音楽担当はオレの大好きな久石譲(ひさいし じょう)さんですよ。

さらに、ドラマ化もされてますね。
それだけ素晴らしい作品だってことでしょう。
奥名恵(おきな めぐみ)さんや、一色紗英(いっしき さえ)さんなんかがでてます。
ドラマ詳細はウィキペディアでチェックしましょう。(すいません、他に情報少ないです。)

まあ、ドラマも映画も良いですが、なによりもまずはこの原作ですね。
実加の姉と一緒に、実加を励まし、成長を見守りましょう。



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