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天国までの百マイル / 浅田次郎




著者:浅田次郎


母を大切にしていますか?誰かを愛していますか?
テーマは「愛」です。
「恋」や「恋愛」ではなく「愛」です。
あまりに身近すぎてなかなか気づけない「愛」。
母子の愛。
あなたは母を大事にしていますか?
障害が多すぎてなかなかたどり着けない「愛」。
男女の愛。
あなたのはただの「恋」ではありませんか?
さぁ、この本を読んで「愛」とは何か、探しに行きましょう。

ストーリー
バブル崩壊後の不況で会社は倒産。
妻とも別れ、慰謝料を払い続ける主人公。
ある日、母が心臓の病で倒れたという知らせを受ける。
彼は名医のいる病院まで、母に手術を受けさせるために160キロ、100マイルの旅に出る。


160キロってそんなに遠くはないですよね。
まぁ、遠いにいは遠いですけど、瀕死の母を助けるためなら全然遠くないはずです。
ここでいう距離は、物理的な距離もありますが、精神的な距離の意味合いのほうが強いです。
自らの名誉のために「手術はできない」と言えない、大病院の医者。
自分達の家族を守るため、母の手術に同意しようとしない兄弟。
救急車が自治体を超えての移動はできないという制度。
会社が倒産して一文無しという状況。
ものすごく遠い100マイルになっていきます。

しかし、主人公はその「障害」や「嫌悪」の中で、多くの「愛」に出合うことになります。
世の中はまだこんなに優しいでしょうか?
きっと優しいはずです。
身近すぎて気づかないかもしれませんが、あなたも「無償の愛」を注がれているはずです。
この本を読んで見つめなおしましょう。
この本を読んでもう一度探してみましょう。
あなたは本当に誰かを愛せてますか?

本の中に、主人公の同棲相手のマリという人物が登場します。
「ブスでデブ」と自分で認めるホステスのマリですが、主人公に無償の愛情を注ぎます。
自分の好きな人には幸せになってもらいたい。
そのためなら自分を犠牲にする事をもためらわない。
これは、本当に「愛」と呼べるのではないでしょうか。
見返りを求めるのなら、それは「恋」に過ぎないのではないかと・・・。
マリのエピソードは非常に切なく、そして温かいです。

話は変わりますが、この本の中には重要なエピソードとして Peter, Paul & Mary(ピーター・ポール&マリー)の「500 miles/500マイル」という曲の話が入っています。
本を読む前に聞いておく事を強くお薦めします。

ちなみに映画化もされています。
この映画のほうも非常に良かったです。
ただし原作を読んでから見る事をお薦めします。
天国までの百マイル←DVD詳細
あの「デブでブス」のマリの役を、大竹しのぶ(おおたけ しのぶ)さんが演じています。
最初は、「華奢でかわいらしい」けど大丈夫なのかと不安でしたが、大丈夫も何も最高でした。
大竹さんは本当にすばらしい役者さんですね。
この作品の鍵ともなる人物なので、原作への忠実さではなく、本当に実力のある役者さんを選んだということですね。
本当に素晴らしいです。

浅田次郎詳細(ウィキペディア)

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