転校生-さよなら あなた-
意外にも純愛映画!
幼馴染の男女の体が入れ替わる。
そんないかにも馬鹿らしい設定を聞いて、誰がこの展開を予測するでしょうか。
実際、馬鹿映画だから後で見ようと、ずっと後回しにしていました。
今では後回しにしていたことを後悔しています。
確かに、ツッコミを入れたくなりたくなるような展開の部分もあるんですが、全体的にはピュアでさわやかな純愛映画です。
原作は、山中恒(やまなか ひさし)の児童文学『おれがあいつであいつがおれで
なんで、前の映画を見たという人も、原作を読んだという人も楽しめる映画なようですよ。
ストーリ
母といっしょに尾道から子供時代を過ごした信州に転校してきた一夫は、おさななじみの老舗そば屋の娘・一美と再会する。
2人は"さびしらの水場"にいっしょに落ちてことをきっかけに、なぜか身体が入れ替わってしまう。2人は異性の身体の違いや、家庭環境の違いに戸惑う。そして、そんな不思議な状態の中で、自分の本当の気持ちや家族の気持ち、そして互いへの想いに気づいていくのだが…。
やっぱりストーリーだけ読むとバカッぽいですね。
「どこの安いエロコメディー映画だよ!」って思ってしまいますが、いい意味でその予想を見事に裏切りますよ。
ストーリーはテンポよく進んで行き、序盤はツッコミどころや笑いどころが多くて面白いですし、中盤以降はとてもさわやかで切ない感じに進行して行きます。
「愛」や「生死」についての重いテーマを、すごくさわやかに描ききっていきます。
何よりも、「生きる」ということについて、強く訴えかけてくる映画です。
「君のためにこそ僕は死ねる。」
「君のためにこそ僕は生きる。」
どちらの言葉もすごく印象に残りました。
その意味は映画を見たうえで考えてみてください。
主演の蓮佛美沙子さんの演技がすごいです。
これからすばらしい女優になっていくことを予感させてくれます。
下着姿や、セミヌードを披露してくれている女優魂にも度肝を抜かれますが、何よりも男になりきっての演技がすばらしいです。
途中から、この子は男だと本当に錯覚してしまうほどです。
特にベッドに横になって、母や恋人と会話をするシーンは、男に完璧になりきっていました。
この演技、一見の価値ありです。
何でも、監督は1982年公開の映画のほうと同じ方だそうです。
ストーリーや解釈を一新してのセルフリメイクってやつですね。
斜めの直線を強調した映像がいくつか入っていて、とても面白い映像を作り出していました。
公式サイト
監督:大林宣彦(おおばやし のぶひこ)
キャスト:
斉藤一美:蓮佛美沙子(れんぶつ みさこ)
斉藤一夫:森田直幸(もりた なおゆき)
斉藤直子:清水美砂(しみず みさ)
吉野アケミ:寺島咲(てらしま さき)
大野光子(担任):石田ひかり(いしだ ひかり)
斉藤孝一(一美の兄):窪塚俊介(くぼづか しゅんすけ)
斉藤千恵(一美の母):古手川祐子(こてがわ ゆうこ)
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